有限会社オークケアステーションは2か所でデイサービスを運営しております。
コンセプトは“ご高齢で介護が必要になった方たちが安心してくつろいでいただける居場所づくり”ということです。同じ時代を生きてきたひとたちと、良き時代を思い出し、語り合っていただくことでお元気になっていただく、そんな場が必要だと考えています。
たとえ生活するために介護が必要になられるようなことがあっても、人生の最後のステージを誇りを持って生きていただきたい。また介護されているご家族を少しでもお手伝いをさせていただきたいと考えております。
何か生きがいを見つけたいという方から深い認知症でご自分を失いかけておられる方まで良いお時間を過ごしていただけるように“おもてなしの心”でご利用をお待ちしております。
デイサービスセンター珠光庵は介護保険が始まって間もない平成15年10月にオープンしました。
神戸市灘区の阪急六甲駅から歩いて5分のところにあります。戦前の旧家で、白い壁と白い蔵と昔ながらの灯篭のある昭和初期の日本建築です。表千家のお茶の先生のお宅で、この家の主はお茶をこよなく愛し、多くの人たちとお茶のおけいこをされていた場所です。
また、あの戦災や震災の折にはご近所の方たちの避難所になったところでもあります。お茶室には焼夷弾で焦げた跡が残されています。そのままの雰囲気でデイサービスとして使わせていただきました。
オープンから10年と少し経過しましたが、“趣味の活動のおけいこの場”として“どこか懐かしい居場所”としてゲストの皆様に喜んでいただいております。
名塩ケアステーションは平成21年4月にオープンしました。
西宮北部の名塩の旧市街地にあります。
名塩は和紙の製造で栄えたところで、緒方洪庵の奥様の生家があり、かつてはそこで蘭学塾が開かれていました。
昭和の初期には名塩の和紙を使った建具を作っていたというお家を改装して、名塩ケアステーションというデイサービスをオープンさせました。
改装に当たっては京都でお寺や町家の保存に取り組んでおられる「古材文化の会」の建築家のグループにお願いしました。天井を取り払い、漆喰の白壁を使い、薪ストーブを設置してモダンな古民家カフェのようなデイサービスにしました。コンセプトはデイサービスセンター珠光庵と全く同じです。宝塚や神戸北部からも比較的近く、小旅行気分でご利用いただければと考えています。